2009年5月 新型インフルエンザ対策について。

新型インフルエンザが騒がれています。
幸いなことに、毒性が弱く「鳥型新型インフルエンザ」の様に恐れる必要は無いと思いますが、発生する可能性のある「鳥型強毒性新型インフルエンザ」の予行演習的準備には良い機会かと思います。
新型インフルエンザから身を守るのに必要なことは、マスコミでもよく言われているように、マスク、うがい、手洗い(顔洗いも)ですが、最も重要なことは、免疫を下げないことです。新型インフルエンザは何億人もの人が罹ると言われていますが、裏をかえせば罹らない人も何億人もいることを忘れてはいけません。
漢方では、人間が病気に罹らず元気に過ごすには「陰陽の調和」が最も大切だと考えられています。つまり「陰陽の調和」がとれていると免疫が下がらないのです。
では、「陰陽の調和をとる」とはどのようなことでしょうか。
地球には、太陽が存在することにより地球の自転が作り出す昼と夜があります。そして、地球の公転により季節が作り出されます。自転で作り出される昼は「陽」で夜は「陰」です。これが1日の陰と陽です。そして公転が作り出す春夏が「陽」で秋冬が「陰」となり一年の陰陽となります。人類はこの周期(リズム)のなかで誕生し発展してきました。人間は地球上の生命体である限りこのリズムを無視して生命を維持することは出来ません。このリズムを調和させる事が「陰陽の調和」の最も基礎となるものです。昔の人は、これを直感的に理解していました。貧しい食事で病気にならないためにはとても重要な事でした。
1日の陰陽の調和をとり免疫を落とさず健康に過ごすには、朝は太陽と共に活動を開始し、太陽が沈むと共に休息モードに入って行き、夜はしっかり眠ると言うことです。(食事についての陰陽は、また機会があればお話します。)
体力と免疫力は別物です。(スポーツ選手は意外とウイルスに罹患しやすく風邪をひき易い)インフルエンザに罹らないようにするのも自然の理に逆らわず、疲れを翌日に残さないことが最も大切な事となります。
では、現代人はどうでしょうか?
自らの欲望のために昼夜を無視した生活と食事をする。(医療、防災、防犯関係者の方は、仕事上やらされてお気の毒です。)季節を無視した生活と食事をする。それでも生きていけるのは昔に比べ飛躍的に食生活が豊かになったからです。でも、いくら食生活が豊かになっても、これだけ「陰陽の調和」を無視すれば病気になるもの当たり前です。
「足るを知る」。
現代人が病気に罹らないためにも、また現在の世界的不況を繰り返さないためにも、この事が最も大切なのではないかと思います。

なお、漢方薬の「麻黄湯」「葛根湯」の有効性が示されていますが、使い方に注意が必要です。(特に夏場)
ご存じない方が、使用すべきで無い時に使用して、小柴胡湯の二の舞にならないよう切に願うものです。